日頃、何気なく目にするキャッシュという言葉。
IT用語なのは分かっていても、あまり深く考えたことは、ありませんよね。
今回は、キャッシュ(cache )について解説します。
目次
キャッシュ(cache ) とは
私達がwebサイトにアクセスすると、ブラウザが大容量のサーバーから サイトの情報を読み込みます。
読み込んだ画像や文字情報を、ユーザーのパソコンやスマホの小容量であるキャッシュメモリへと一時的に保存します。
再度、そのサイトにアクセスした時、ブラウザは大容量のサーバーからではなく、小容量のキャッシュメモリに保存した情報を高速で表示します。
このように、キャッシュメモリを利用することにより、データ転送の遅延を大幅に改善する様に考案されています。
具体的に解説すると
キャッシュとは、様々な情報伝達経路において、より高速な伝達方法が考案された記憶階層での実現手段です。
ネットワークなど様々な情報伝達経路において、ある領域から他の領域へ情報を転送する際、その転送遅延を極力隠蔽し転送効率を向上するために考案された記憶階層の実現手段である。
データを保持する記憶装置のコストバランスは、通常小容量×高速≒大容量×低速が成り立つ。
wikipedia
≒ ニアリーイコールは、ほとんど等しいという意味
私達がwebサイトを閲覧する仕組み
- webサイトを作成した情報は、HTML言語でサーバーに保存されている
- ユーザーがwebサイトにアクセスした時
- ブラウザは指定されたwebサイトのリクエストをサーバーに送信する
- サーバーはリクエストに応じてサイトの情報をブラウザに返す
- するとブラウザはHTML言語で記述されているサイトの情報を、誰が見ても理解できるように変換して表示する
- ブラウザは同時に、その情報を記憶容量の小さいパソコンやスマホに保存する(キャッシュメモリ)
- そして、ユーザーが再度、同じwebサイトにアクセスした時
- ブラウザはサーバーからではなく、パソコンやスマホに保存した、キャッシュメモリのデータを読み込んで、表示する
このように、キャッシュメモリを利用することによって、webサイトを高速で表示させることができるのです。
私達は、これらの一連の流れでwebサイトをストレスなく閲覧しています。
キャッシュ(cache)のデメリット
キャッシュの機能によってwebサイトの表示を、高速にしていることが、分かりました。
しかし、キャッシュにはデメリットもあります。
小容量のキャッシュメモリであるが故のデメリットです。
あらゆるメモリのデータ保存量には限界があります。
キャッシュメモリも容量が限界に達すると古いデータから削除される仕組みになっています。
しかし、ネットワークの転送効率を考案されたキャッシュに矛盾するのではないかと思うのが、キャッシュの増えすぎによる転送遅延です。
キャッシュ(cache) の削除
端末の表示にいつもと違う変化を何度も感じたら、その原因をひとつひとつ丹念に考えて対処しましょう。
それでも、直らない時はキャッシュを削除してください。
キャッシュの削除は、使用しているブラウザの設定から削除できます。