プライミング効果とは?

プライング効果1

先に認識した情報(刺激)を、脳が無意識のうちに引きずって、あとの思考に影響を与えることで、錯覚を起こしてしまいます。

この心理作用を「プライミング効果」と呼びます。

プライミング効果とは

心理学では、先に与えられた情報のことを「プライマー」、それによって影響を受ける刺激を「ターゲット」と呼びます。
プライミング効果は、先に与えられた刺激(プライマー)によって、後の刺激(ターゲット)の処理の仕方に無意識のうちに影響が出る現象を指します。ferret

なぜでしょうか?

氷山
氷山

自らの意思や判断はすべて意識的に決めているように思われますが、「意識のうち9割は無意識である」と言われるように、実際は無意識の領域で意思が決定されています。

そのため、気づかないうちに自らの意思が決定されるということが起きるのです。

例えば、以下の2つの質問をされたとします。

「好きな果物は?」
「赤い物体は?」

全く関連性の無いこの二つの質問ですが、2つ目の質問にはイチゴやりんごなど、果物を連想してしまいます。

これは、「果物」という情報を最初に与えられたことで、そのあとの質問でも果物に関する想像が自然と導かれているためです。

このようにプライミング効果を利用することによって、相手の判断に一定の影響を与えることができます。

ビジネスに応用

プライミング効果をビジネスの現場にも応用する場合には、事前に無意識の領域に働きかけを行う必要があります。

アンケートの活用

アンケート項目に「健康なまま生きたい」という質問を設置すれば、ほぼ全員が「はい」と答えるでしょう。
そう答えることで、回答者は無意識のうちに「自分の健康問題」を意識するようになります。

健康問題を意識し始めれば、自然と健康食品に関心がいくようになります。

「意識の9割は無意識」と言われますが、人は自分が思っている以上に「無意識」に支配されて行動しています。

プライミング効果を応用することで、人がコントロールできない「無意識」の領域に影響を与えることができます。