さて、あなたに質問します。
「金塊が6キログラム」と「綿(わた)が6キログラム」どちらが重たいでしょうか?
ばかにすな・・・
と、ツッコミを入れたくなりますが・・・
答えは、同じ重さ。
しかし、ひとの脳は、金塊の方が重たいと錯覚します。
このように、同じ重さなのに、イメージだけが先に、脳内で先行してしまって、「綿(わた)は、軽そう」「金塊は、重そう」と錯覚するのです。
シャルパンティエ効果とは
人の脳はイメージが先行してしまいます。
上記の画像は、「サントリーのCCレモン」のラベルです。
赤色で囲った所にビタミンCの含有量200ミリグラムと正確な数値が記されています。
あなたは、その量をイメージできるでしょうか?
ふむ・・・
と、ちょっと考えてしまうと思います。
正確な数値を伝えることも大事なことですが、相手にイメージできなければ、あまり有効ではありません。
ところが、黒色で囲った所に、ビタミンCレモン43個分と表記されています。
この示された語句を見て、なるほど・・・レモン43個分も入っているのかと、
取りあえず納得するのではないかと思います。
このように、人の脳は、みんなが知っている個体のイメージを示すことで、ストレス無しに脳に入って行きます。
この心理効果を「シャルパンティエ効果」と言います。
宝くじの場合は
それでは、もう一つ例をあげてみましょう。
ジャンボ宝くじの1等は、1ユニット(1,000万枚)あたり1枚なので、0.0000001パーセントの確率です。
この数字を見てイメージ出来るでしょうか?
はあ・・・?。
ただ、漠然と確率が低いと思います。
ところが、これを東京ドーム(定員数55000人)約182個分の中から1人が選ばれるのと同じ確率と言えば「確率低いなあ・・・なかなか当たらへんで・・・」と言うイメージでが湧いてくるでしょう。
このように、みんなが知っている個体のイメージを示すことで、わかりやすく伝えることができます。
しかし、ビジネスにおいては誇大広告になる恐れがあるので、そのことには注意を払っていきたいものです。